誠恵高校の今を伝えるメディア。志望大学の合格をめざし、奮闘するメンバーの姿をありのままお届けします。

head_slash.png
26

2019

May

SideSide

生徒が変わる前に、私たちが変わろう。全教職員で考えた、これからの誠恵の姿

2018.07.05

「スタディサプリ合格特訓コース」をはじめ、新しい取り組みにチャレンジしている誠恵高等学校。「生徒が胸を張り、誇りを持って通える学校に」をビジョンに掲げ、一人ひとりの生徒の成長と変化を全力でサポートできるように、さまざまな改革を推し進めています。

そんな中で、とある疑問が湧き起こってきました。

「生徒が変わる前に、先生が変わる必要があるんじゃないか?」
「生徒の挑戦は、先生たちのチャレンジから始まるのでは?」

今、世の中は大きな変化の節目を迎えています。教育の現場に限って見ても、2020年には戦後最大規模とも言われる教育改革が待っています。そのような状況で、誠恵高校は、生徒がこれからの社会を生き抜くための、本当に必要な力を育める場所でありたい。そう思うのです。

だからこそ、社会の変化を正確にとらえた上で、私たちが目指すべき姿を今一度考える必要がある。このような課題を全職員で共有し合い、カタチにすることを目的に戦略会議を行いました。

社会が大きな変化を迎える中で、従来と同じ教育でいいのか?

当日は全教職員が集い、外部の講師を招いてセミナーとワークショップを行いました。講師は、リクルートの山下真司さん。高校のキャリア教育・進路指導専門誌『キャリアガイダンス』の編集長を務める、教育現場の今と未来に詳しいお方です。山下さんに、生徒たちが歩むこれからの社会のこと、2020年の教育改革のポイントをレクチャーしてもらいながら、誠恵高校がやるべきことは何なのか、みんなで話し合います。

山下さんはまず、「20年後の社会の姿はどうなっているでしょうか?」と呼びかけます。例えば、ニューヨーク市立大学大学院センターのキャシー・デビッドソン教授は、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」(参照:産業競争力会議 雇用・人材・教育WG(第4回)「文部科学省提出資料」平成27年2月17日)と述べ、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授も「今後10〜20年で、アメリカの総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」(参照:同上)と予測します。

そう、変化の中心にあるのは、AI(人工知能)やIoTをはじめとするテクノロジーの進化です。今人間が行なっている仕事のうちいくつかは、機械が担うようになります。人間は、AIよりも優れた能力を発揮できる場面で働くことになるでしょう。

では、人間がAIに勝る部分とは何でしょうか。茂木健一郎さんの言葉を借りれば、「コミュニケーション、身体性、発想・アイデア、直感・センス、イノベーション」です。山下さんは、こうした人間の強みを生かすために、「主体性、実行力、発信力を伸ばすことが求められている」と話し、「今後も世の中はどんどん変化していくでしょう。だからこそ、学び続けられる人の育成が重要です」と語りました。

これまでにない大きな変化が訪れる社会。そして、将来そこで生きて働くことになる若者に対して、従来と同じ教育、授業スタイルでよいのか? 当然、教育側も変わらなければならない。というのが、みなさんもご存じのとおり、2020年の教育改革です。

これまでの学校教育は、学んだことをきちんと理解できているかが重要視されていました。つまり、知識や技能を習得することに重きが置かれていたのです。しかし、これからは、知識や技能を「実際の社会にどう役立てるか」という部分にまで踏み込んだ教育に変わります。同様に大学入試も、思考力や判断力、表現力、学びに向かう力なども重視されるようになり、選抜に使う材料も多様化していきます。

端的に言えば、これからは知識・技能を身につけるだけでは十分ではなく、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協調性も求められるということ。そして、こうした学びを実現するためには、「対話的かつ主体的で、深い学びを生徒一人ひとりに提供し続ける必要がある」と山下さんは語ります。

「専門教科はもちろん、総合的な学習の時間、特別活動、道徳活動など、こうした授業を作っているのは先生方であり、一つひとつの授業が生徒の未来につながります。生徒にどうなってほしいか、そのため何を学ぶのか。どのように学ぶのか。そして、何が身についたのか。こうした学びの地図を、専科や役職の垣根を超えてみんなで話し合い、学校全体で作り上げることが本当に大切になってきます」(山下さん)

熱いディスカッションの末に導かれた、誠恵高校のあるべき姿とは?

社会全体の大きな潮流と教育現場に求められていることが理解できたところで、いよいよ誠恵高校の目指すべき姿をみんなでディスカッションする時間です。考え方のヒントとして、山下さんに他校の先行事例や授業モデルを紹介してもらったのち、複数のグループに分かれて対話を進めます。まずは、誠恵高校の教員として新たに始めたいことや、もう止めたいこと、変わらずに大事にしたいことを、一人ひとりが思い思いに語りました。「そんなことを考えていたのか」「とても熱い思いを抱えていたんですね」など、ふだんあまり教員同士で話さない事柄だからこそ、新たな発見や驚きがたくさんあったようです。お互いの気持ちもわかったうえで、じゃあ私たちが目指すべき高校はなんだろうか? 活発でリアルな意見交換を行いながら、各グループが一つの答えを導き出しました。

各グループが考えた、誠恵高校の目指すべき姿

  1. (1)カメレオンのような学校( カメレオンのように自由自在・変幻自在に)
  2. (2)お互いが認め合い、教員も、生徒も人のため尽力できる学校
  3. (3)最初は小さなことでも、生徒主体で取り組める活気のある学校
  4. (4)生きる力を育む(積極的に社会と関わる姿勢)
  5. (5)ひらけた学校(協働することの大事さ、色んな場面においてもっと力を発揮できるよう生徒も含めて)
  6. (6)コンプレックスを輝く個性に変える学校(社会において輝く個性に)
  7. (7)(生徒が)指導者にもなれる学校、人のためにも働きたくなる学校
  8. (8)自分で自分を磨ける学校(石ころからダイヤモンドへ)
  9. (9)クリエイトザフューチャー feat. ステューデンツ

 

どの姿も誠恵らしく、「生徒の原石を磨いて、未来の社会に羽ばたかせよう」という、そんな思いがひしひしと伝わります。

誠恵高校の主役は生徒です。熱中できることに全力を注いでいる人。今の自分を変えようともがいている人。将来の夢に向かって走っている人。将来やりたいことを探している人。いろいろな思いを抱えた、生徒一人ひとりの頑張りを全力で応援するために、教職員も日々、精一杯頑張っています。

最新記事