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2019

February

ColumnColumn

【教頭先生の思い】ただ居心地が良いだけじゃない。社会で通用するタフさも身につけられる学校へ

2019.01.18

「リスタートしたい人が輝ける場所でありたい」

誠恵高校の先生たちから話を聞く中で出てきた言葉です。
事実、誠恵高校には、
中学時代に何らかの理由で学校になじめないまま
過ごしていた生徒も少なくないのだとか。

そんな人も高校からはリスタートして
楽しく、輝ける毎日を過ごしてほしい。
先生たちはそう考えているといいます。

誠恵高校が目指す理想の学校像とは?
長年にわたり生徒たちを見守り続ける、
教頭の高橋先生にうかがいました。

 

 

今がOKなら、それでいい

「以前はこの学校にも、ちょっとやんちゃな生徒たちがいたんですよ。いつしか学校の雰囲気も変わり、やんちゃな子たちがいなくなると入れ替わるように、中学時代にうまくいかなかった体験を持つ子たちも増えてきました。15年前くらいからでしょうか」

高橋先生はそう振り返ります。

ちょうど同じ頃から、不登校や発達の課題を抱える生徒や保護者の悩みが世の中全体でクローズアップされるようになりました。

「誠恵ならいじめられることが少ないらしいよ」

いつしか地域では、そんな評判が広まっていったそうです。その期待に応えるため、いじめ対策に学校を挙げて取り組んでいた時期もありました。

「中学時代にいじめを受けていて、ほとんど学校へ通えなかった。そんな子たちもたくさん知っています。だけど、誠恵に来てからは何事もなかったように楽しく過ごしてほしいんです。私たちからも、あえて中学時代の話を蒸し返して聞くようなことはありません。日頃、ここで接している中では関係ない話ですから。今がOKなら、それでいいんです」

ただ守っていくだけではありません。「もっと勉強したい」「難関大学に合格したい」と考える生徒のためには、進学コースの先生たちが責任を持って、熱く指導してきました。

グループLINEには教頭先生も

 

そうした中で始まったのが「スタディサプリ合格特訓コース」でした。今年度は東大生コーチを招いたり、進学コース以外の先生にも日常的に絡む機会を増やしたりと、新しい取り組みを形にするために奔走してきたのです。

そしていよいよ、受験本番の季節を迎えました。

「学校中が『この時期らしい緊張感』に包まれていると感じています。特訓コースのみんなの頑張りも影響して、また新しい誠恵高校の風土ができつつあるように思うんです」

高橋先生自身、ここまで頑張ってきた生徒たちを側で見守り、あたたかく支え、ときには熱く励ましてきました。特訓コースのみんなで作ったグループLINE(コミュニケーションアプリ)には高橋先生も参加し、みんなの進捗を確認したり、勉強方法のアドバイスをしたり。

 

 

「みんなが気軽に発信するものだから、勉強とは関係ないこともたまにやり取りしていますよ(笑)。私はどんなことでも返信します。『誰かが見てくれている』という感覚を持ってほしいし、場合によっては緊張感を与えるのも私の大切な役割ですから」

社会で通用するタフさを身につけてほしい

 

ただ、高橋先生の目には新たな課題も映っているようです。

「4月から特訓コースを続けてきて、学校が『ただ居心地が良いだけの場所』であってはいけないという思いも強くなりました。高い壁に挑戦しようとする生徒のモチベーションを奪ってしまうようでは、元も子もありませんから」

「自分は勉強ができない」
「どうせ自分なんて」

そんな風に考える生徒もいたからこそ、これまでは勉強がしたくなる環境作りに力を入れてきました。しかし、それだけでは高い壁を超えることはできません。学校が毎日楽しく通える場所であることは大切だけれど、一緒に受験を勝ち抜いていく強さも持たなければならないのです。

「みんながみんなとは言いませんが、適度なところで現状に満足している生徒も多いように感じます。適度に満たされている、といってもいいのかもしれません。『みんな、もっと大きな夢を語っていいんだよ』と、もどかしく思うこともあります」

それは今どきの「背伸びしない生き方」なのかもしれません。しかし、それでは見えない世界があるのもまた事実。

少子化が進み、一部の大学は学生集めに苦労する時代となりました。ちゃんと高校に通って一定の成績を取り、高望みをしなければ、大学に入ること自体はさして難しくなくなっているのです。しかし……。

「そんな状況の中だからこそ、生徒たちと一緒に『何のために勉強するのか』を考えていきたいですね。私は、知識はともかくとして、何かに向かって全力で努力した経験こそが将来に生かされると考えています。

社会に出れば、学生時代とは比べようがないほど理不尽な扱いを受けることだってあるかもしれません。そんなときに、『逃げない』『あきらめない』という経験を糧に立ち向かえるかが問われます」

これまでと変わらない「あたたかさ」でさまざまな生徒を迎え入れながら、社会で通用するタフさを身につけてもらう。

新年度を控え、誠恵高校はさらに進化しようとしているのでした。

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